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結婚や出産をしても看護師を続けるなら
結婚や出産をしても特に支障なく看護師を続けている人もたくさんいる。モチロン妻であり母であり嫁であることに変わりはなくそれなりの大変さはあるにちがいない。でもほんとに楽しそうにその全てを上手にこなしている人がいるのだ。
一概には言えないがそういう方の御主人はみんなとってもやさしくて穏やかな人が多い。妻が看護師をずっと続けていけるように全面的にサポートしている。いや看護師をずっと続けていけるようにちゃんとそういう男性と結婚していると言うべきかもしれない。あるいはそういう風にちゃんとご主人を教育してきたと言えるのかもしれない。
職場の先輩ナースは大きな総合病院のオペ室でバリバリ働いていた人だった。看護師という仕事が大好きで楽しくて仕方なかった彼女は結婚する前にご主人にはっきり伝えたことがある。結婚しても子どもが生まれても看護師を辞めるつもりはないこと。
もし仕事を辞めて家庭にいてほしいと思うなら私のことはあきらめてください。その上お姑さんにもそのことについて一切文句を言わせないこと。という条件も付けた。彼女のことが大好きだった御主人はもちろんOKした。でもあまりにもすんなり受け入れたので妻が看護師であると言うことがどういうことなのかを2時間以上にわたって延々といい聞かせたそうだ。
そんな彼女が新婚時代のこと。予定の手術は全て早めに終わり急患もなかった。定時にいそいそと帰ろうとした時主任に呼びとめられた。「新婚で早く家に帰りたいのはよくわかります。でもこれから先もずっと仕事を続けていきたいのなら今からそんなことをしていてはダメ。」まじめな先輩ナースは新婚でどこか浮かれたところがあったのかな?と思いながら聞いていたがその話はこう続いた。
「看護師の妻は帰ってくるのが遅いということをしっかり覚えさせるためにもたとえ定時に終わってもすぐには帰らずどこかで時間をつぶしていきなさい!そうすれば急患が入って帰れなくなってもあたりまえのことと受け止めてもらえる。逆にたまに早く帰ったらとても喜んでもらえる。夫の教育が肝心です。」内心驚きながらもそのアドバイスに従った。
定時に終わっても帰らないことで夫に対して少し後ろめたさがあるから文句を言わずに待っていてくれる夫にいつも心から感謝できた。それが1番よかったことだと言っていた。
そのことがなければ自分の性格では夫に感謝することはできずもっと傲慢な態度になっていたと思う。主任はそのことを教えたかったのかもしれないと。あの主任のことだから自分が言ったことを覚えてないかもしれないしそこまでの考えがあったかどうかもわからないけどと笑いながら。
毎日忙しく働いていると余裕もなくなり家族や周りの人たちが支えてくれているから仕事ができることをつい忘れてしまう。そして感謝するということもなくなってしまう。仕事も家事も上手にこなしている人はきっと日々感謝の気持ちをキチンと態度や言葉で伝えることができているのだろう。だからこそ職場でも輝いているのかもしれないと思う。
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